Outboxを公開しました
OutboxというmacOSアプリを公開しました。メニューバーに常駐する、下書き用の小さなパッドです。
⌃⌥Spaceを押すとパネルが開きます。そこに文章を書いて⌘⏎を押すと、全文がクリップボードに入り、直前に使っていたアプリに貼り付けられて、パネルは消えます。
チャットの入力欄は長文に向いていない
チャットの入力欄は、二行より長い文章を書く場所としては使いにくいものです。Enterを押すと書きかけのまま送信されます。入力欄は狭く、ページを再読み込みすると下書きが消えます。
メモアプリを使えば、書くところまでは落ち着いてできます。ただ、そのあとに全文を選択し、コピーし、アプリを切り替え、貼り付け、メモに戻って消すという手順が残ります。
Outboxを使うと、この手順がキー操作ふたつになります。開くときにひとつ、貼り付けるときにひとつです。
使いどころ
- SlackやTeamsの長いメッセージ。Outboxの中ではEnterは改行で、送信にはなりません。
- AIへのプロンプト。チャット画面でもターミナルでも、前提を並べた数段落の文章を先に書き上げてから、一度に貼り付けられます。
- 再読み込みで内容が消えるフォームやコメント欄。Outboxの下書きは、書くたびにディスクへ保存されます。
操作
| 操作 | キー |
|---|---|
| パネルを開く、隠す | ⌃⌥Space |
| 全文をコピーして閉じる | ⌘⏎、または何も選択せずに⌘C |
| 全文を切り取って閉じる | ⇧⌘⏎、または何も選択せずに⌘X |
| 下書きを残して隠す | Escまたは⌘W |
文字を選択しているときの⌘Cと⌘Xは、通常のコピーと切り取りです。
閉じたあとに元のアプリへ自動で貼り付けるには、アクセシビリティの許可が必要です。許可しない場合も全文はクリップボードに入っているので、自分で貼り付けられます。
作り
- Swiftで約700行。AppKitとCarbonだけで書いていて、外部ライブラリは使っていません。
- 設定画面はありません。ホットキーとフォントは
defaultsコマンドで変えます。 - 下書きはひとつだけです。一覧も、同期も、書式のツールバーもありません。残しておきたい文章は、貼り付けた先に残してください。
入手
GitHubのReleasesからzipをダウンロードできます。macOS 13以降で動き、AppleシリコンとIntelの両方に対応しています。ライセンスはMITです。
公証を受けていないため、初回の起動はGatekeeperに止められます。開き方はREADMEに書きました。